被害者 そして 加害者


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新堂 冬樹 著
「銀行篭城」を読了



最近、現実に酷い事件が起きたばっかりのタイミングでこういう本の記事をアップするのも気がひけたけど。
加害者は、どういう心理状況でこういう事件を起すに到るのだろうか?


この物語の主人公五十嵐は、あさがお銀行を狙って事件を起す。
しかし、あさがお銀行には何の恨みもない。金を奪うことでもない。
選んだ理由は、自分が目的達成のために、都合がよい構造だったこと。

彼は、ここで人質をとって、『篭城』したのだった。
そして、人質は彼の冷酷・残虐なやり方で、支配され、自由を奪われた。
彼が、銀行篭城をするに至る経緯が、徐々に明らかとなっていく・・・。



この物語を読んで思い出すのは、いわゆる「梅川事件」だろう。
しかし、犯人のおいたちや、過去の経緯が何であれ、
何の関係もない、罪無き人々の尊い命が奪われることは、絶対にあってはならないこと。
そんなことを改めて強く思いつつ、本を閉じた。
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by hello02 | 2008-06-16 22:17 |