垣根 涼介氏 登場!

本日、葉加瀬太朗氏ナビゲーターの、
      J-WAVE『ANA WORLD AIR CURRENT』に、
あの垣根 涼介氏が出演した。

垣根氏の小説については、このブログでも何度か取り上げましたが、
読むたびに、その作品の持つ力に圧倒されてしまうのです。

その力となっている物の一端を、今日の放送で覗けたような気がします。
   (いやいや、自分勝手な解釈かもしれませんけど)

番組のHPで、今日の放送内容が見れます(期間限定のようですが)





番組の中で、印象に残ったことを順番に。

垣根さんが今まで旅行し、印象的だったところは、何故かたまたま旧フランス領であったところが多いらしく・・。(笑)
22歳の時、大学卒業旅行で野郎3人で『ニューカレドニア』は旧フランス領。
(野郎3人で???!!!と葉加瀬氏に突っ込まれていましたが。)
確かに、リゾート地に野郎3人は、ちと似合わないよな011.gif

27歳の時に 旅行代理店勤務の時に視察で行ったベトナムは、
丁度、経済政策の『ドイモイ』(市場開放政策)が始まり、
旧フランス領が残る町は 「猥雑さ」の中にも「静謐さ」があり、
人々は、新しく到来した社会を信じて、その期待感に満ち溢れていたそうだ。

そして、ブラジル。ここは、ポルトガル領だけれど、彼が訪れたサンルイス周辺だけは、一時期フランス領だったとか。
その「ノルデスチ」という町は、ブラジルでも極貧の地域で、仕事も無い、
活気も無い、新陳代謝も起こらず、徐々に風化していっている場所だったと

そんな話を語っていく中で、彼は「社会の変わり目に興味があり、みんなが当然と思っているものが、本当に当然なのか?」と常に感じているそうだ。
日本だと、バブルがはじけた時などがそうであったように、境目に来たときに、
やっぱり!と思うことがある・・・と。

その『ブラジル』。
葉加瀬氏は行ったことがないけれど、ブラジルの音楽にはずっと憧れ、ブラジル音楽はアフリカの音楽が土台にあり、ヨーロッパのメロディーとハーモニー、特にスペイン・ポルトガルの流れを色濃くみることができ、ブラジルという国の成り立ちそのものが音の中にある、と。

そして、「ワイルド・ソウル」の舞台であるブラジルという地を小説に描こうと思ったきっかけが、実は、執筆活動中に聞く音楽にあったということ。
パソコンをカタカタ打つ音だけでは寂しいので音楽をかけるらしいのだが、土臭くて、ある一定のリズムを刻んでくれるもの(耳に馴染んでくる)で最初、ボサノバにはまり、そこからサンバへと移っていったらしい。
そのサンバのシンプルなリズムにのせて歌われる歌の内容を調べると、これが奴隷の歌なので悲惨な歌詞の内容でもあった。
しかし、その悲惨なことを一歩ひいて、明るく歌う。もしくは、明るく歌うしかない。
かと言って、斜に構えているわけではなく、その覚悟、クールな精神性が好きだと。

そこへ、葉加瀬氏が「ブルース」だね、と。
葉加瀬氏によると、「ブルース」のブルーは青空を指し、「青空」=奴隷にとっては、青空がある日は仕事をしなければいけないという意味合いからくるものと話され、
垣根氏も なるほど!と感心していた。

いや、それにしても、危ない地域を旅されている垣根さんだけあって、
サンタフェでは銃を突きつけられた経験もあったとか。005.gif
その旅先で、何かメモを取ったりはしないらしい。
なぜなら、『目で見た記憶は消えるけど、その場で感じたことは残るので、それさえあれば書ける』から。

さすが! 038.gif 038.gif
やはりこの方の感覚は凄い。感じたものが頭だけでなく、体に残っていくんだろう。
そして、ワイルド・ソウルの中にでてきたあの言葉は、やはり実際に垣根氏が現地で知り合った人に言われた言葉だったのだ!

「おれはその相手から受けた恩をおまえに返す。 おまえもこのおれから受けた借りをいつかは誰かに返す。そういうふうにして、世界は繋がってゆく」(「ワイルド・ソウル」より)
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by hello02 | 2008-04-27 00:05 |