やっぱり本はいいわ PARTⅡ

バイクには乗ったことがないけど、こんな本に出逢いました。

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 熊谷 達也 著
「虹色にランドスケープ」を読了









虹色・・・という題名からくるとおり 7つの連作短編集。
物語は、リストラによって職を失い、ツーリングに出かけた先で「自殺」をはかる浩史の話から始まる。
7つの短編に出てくる主人公はそれぞれ、実は、バイクを通して繋がっており、
家族を思ってバイク自殺を図る者、生前には知りえなかった父親のバイクに関わる話をきかされる者、バイク事故によって足が不自由になるも再び、バイクに乗り始めた者・・・。
そして、めぐり巡って、再び浩史の話へと戻ってくる。
バイクに寄せるそれぞれの思いが 過去の出来事とともに描かれ、古いバイクをメンテナンスしながら乗り続けていくバイクへの愛着も感じられた。
何より生身の体をさらけ出した乗り物なので、悪天候時のその描写は、普段 車しか運転しない私にも、寒さや雨粒の痛さまで感じるほどだった。

熊谷さんの本も、読むのが楽しみになりそう。






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辻 仁成 著
「ピアニシモ・ピアニシモ」を読了











マンモス中学1年のトオル。 そして、彼の傍らにいつもいて、トオルだけが見える「ヒカル」。
かれにとってヒカルの存在は一体何なのか?
「灰色」が、世界を覆いつくし、人間から感情を奪い取っていく。
現代社会が抱える不安。中学生の心の不安や 性同一障害を持つシラトとの出会いによって変化するヒカルの心の内側。
夢を見ているのか? 幻が見えているのか? 揺れ動く心理が独特な世界の中で描かれていた。

この本、「ピアニシモ」の続編になるんだろうけど、前作の「ピアニシモ」を読んでいない私。また、ルーツ探し読みだな(笑)



で、またまた、荻原さんの登場!!
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これまたungalmatsuさんも読んだ本

荻原 浩 著
「メリーゴーランド」を読了









荻原さんの本の面白さって、物語の設定(企画というべきかな?)力かしら?
物語の中でも、プレゼンテーションを見ているような感覚になるときがある。
「なるほど、そうくるか」とか「ほ~、これを持ってくるか」などなど。
メリーゴーランドでは、古い体質が残るお役所仕事の中で奮闘する啓一の姿が描かれている。右倣えの考えや、時間潰しがお仕事の連中には、何を言っても通じない。
まだまだ残る日本のそういう職場で、出るくいは打たれるのか? それとも引っこ抜かれて棄てられてしまうのか?
苦笑いしながら、読了。
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by hello02 | 2008-02-08 11:24 |