圧倒されてしまった

年末から読書三昧 PARTⅢ(これで、休みも終わった)

12月に読んだ「サウダージ」「ギャングスター・レッスン」「午前3時のルースター」がきっかけで、私の中ではとても気になる作家・垣根涼介さん。
お正月休みには 絶対読むぞ!と意気込んで年末休みに入る前に図書館で真っ先にゲットしたのが 実はこれ。

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垣根涼介 著
「ゆりかごで眠れ」を読了













何も正月早々、「マフィア」にはまり込むことも無いのですが。
でも、500ページ近くある量も苦になることなく、むしろ次のページをめくる指に
どんどん力が入ってしまうほど、一気読みでした。

コロンビアのコカイン密輸組織「ネオ・カルテル」。ボス7人体制の組織。そのボスの一人である「リキ」
彼の、生い立ちと彼が育った境遇。 そして、生きるため、愛と憎しみとともに この「ネオ・カルテル」のボスとのし上がっていったことや、ひょんなことから引き取って育てることにした浮浪児「カーサ」のことが物語の展開とともに語られていく。

物語は、その「リキ」が偽造パスポートで、「カーサ」とともに成田に降り立つところから始まる。
時を同じくして、新宿北署では殺人容疑で「パパリト」(彼は、リキの部下)が拘留されていた。 実は、この逮捕には「タレコミ」があり、その情報元が「ネオ・カルテル」の古株のボス「ゴンザロ」だった。 
この掟やぶりの話が、「リキ」の耳に入り、「ゴンザロ」の抹殺と「パパリト」奪還への命知らずの計画が密やかに進められていく。
新宿北署の悪徳刑事「武田」や、その昔の女だった「若槻妙子」。 この二人と「リキ」との接点が、物語の終盤が近づくにつれ「同じ陰」を持つ者たちの行き着く場所を暗示しているようでもあった。  
そして、決行の日が。




ちょっとだけ力を抜いて、もう一冊!(笑)
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      垣根 涼介 著
「真夏の島に咲く花は」
            を読了







南の島、フィジー。

スタンドで働く フィジー人の「チョナ」。 
人生で知らなかったモノを見つけに日本での職を捨てフィジーで働く「茜」。
チョナのセカンダリースクールからの同級生で、レストランを営む日本人「ヨシ」。
父親の土産物屋を手伝うインド系フィジー人「サティー」。
中華料理店を営む中国人「ダニー」。
この5人を取り巻く家族や友人達との心の葛藤が、「クーデター」という事件を通して描かれていく。

のどかだったこの島で起きた「クーデター」。それによって、この国の歴史的な背景とそこに住むそれぞれの国民性気質や価値観を表面化させていく。そして、恋人、友人の関係をも危ういものに・・・。事件が彼らにもたらしたものは。



うまくまとめられないけど、垣根さんの作品は、その国の歴史的背景や文化、民族的習慣などをリアルに物語っていく。
自分が見たことも無いその土地の匂いや人々の息遣いまで聞こえてきそうなくらい、リアリティーに溢れ、貧困・差別・愛情・憎しみ・叫び・・・入り混じったものが 文章に力強く込められているように感じる。


さて、PARTⅢまで書くほど、このお正月休みは「本」ばかり読んでいた。
で、年始に図書館へ出向き、これらの本を全て返却。
・・・・と、新たに見つけたのが・・・・ふふふ・・
垣根 涼介さんの「ワイルド・ソウル」  (またかいな?!とは言わないでね)
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by hello02 | 2008-01-08 00:01 |