心のビタミン

年末から読書三昧 PARTⅡ

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重松 清 著  
 「ビタミンF」を読了





何年か前に読んだはずなんだけど、図書館で再び手にとって読み直してみた。



(「ビタミンF」重松さんの後記より 抜粋)
『ビタミンF』というのは、ない。 ないから、つくった。 炭水化物やタンパク質やカルシウムのような小説が片一方にあるのなら、ひとの心にビタミンのようにはたらく小説があったっていい。そんな思いを込めて、7つの短いストーリーを紡いでいった。
Family, Father, Friend, Fight, Fragile, Fortune・・・・・『F』





以前の記事にも載せたけど、重松さんの本を読むと、小説ということを忘れてどうしても自分の思いと重ね合わせてしまう。
人生をふり返るような年齢にはまだ早い。でも、家族、田舎に離れて住む年老いてきた親、自分と直接関わった人達、家族を通して出会った人達、いろいろな物が重くのしかかってくる年齢になった現実。
その時々で、いろいろな選択肢があったはずだし、迷いもあった。
でも、私はいつも「迷うなら(やらないより)やってみた方がいい」と道を進んでここまできた。そんな私の言動が、『迷いの無いカッコ良さ』みたいに取られることもあった。(そんな事は、あろうはずもない)

若さ一杯の頃に比べると色々なことに制限があり、選択肢の数も減ってくるのも現実。それでも、進む道の途中でいろんなことが知らず知らずのうちに心のビタミンになっているのも現実。

たぶんこの本は、また何年か経ったら、再び手に取って読むだろう。





突然ですが、あなたは「友達」ってたくさんいますか?
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    重松 清 著
   「きみの友達」を読了




質問に私は「友達といえる人は少ないです(片手の指の数にも満たないかも)
でも、有難いことに私にとっては十分すぎる人数であり、大切な人達です」と。


「友達」といっても、どこまでの範囲が「友達」と言えるのか? 単なる「知り合い」なのか「友達」なのか?
人によってその括り方は異なるでしょうし、自分の中でも、年を重ねるごとにその括り方が変化してきているように思う。 

さてこの本は、不慮の事故により松葉杖での生活となってしまった主人公と同級生達の成長を通して人間関係、心の変化を綴っていったもの。 
言葉や何気ない行動、壊れやすい思春期の人間関係。 不安感と安心感は表裏一体。
周囲に振り回されずに 『自分』というものをしっかり持ち続けられるかどうか? 「友達」って何なのか?物語を読みながら、いろいろな質問を投げかけられているような気持ちになった。
でも、この主人公が心に得たものは、誰よりも大きかったということ。 最後には、すがすがしささえ感じる話だった。
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by hello02 | 2008-01-06 15:08 |