親は、子に何を思い、子は親に何を思う?

本の感想とは別に、そんなことを思い浮かべながら読んだ本。

f0154563_13311819.jpg

井上 香織 著

『蜃気楼の彼方に』を読了




神宮寺総合病院の一人娘・神宮寺飛鳥は、父親の用意した道を期待通りに真面目に歩んでいた。
しかし、高校3年の夏休み明けになってから始まった、陰湿ないじめや、予備校帰りに出会ったストリートミュージシャンは、次第に飛鳥の心に変化をもたらしていく。





親子の間柄というのは、単純なようで難しく、難しいようで単純なことろもある。
しかも、自分が『子』という立場で『親』を見る場合と、『親』という立場で『子』を見る場合とではまた、話が別モノなのだ。
 
というのも、自分が産んだ『子』とはいえ、自分のコピーが生まれてくるわけでなない(顔やしぐさは似ていても)ので、自分が親に対して思ったことやしてくれたことを、自分の『子』に生かしていけるとは限らない。
いや、我が家の場合は、むしろ、通用しないといっても過言ではない。
もちろん、それぞれの家庭によって、育った環境によって意見は違うので、あくまでも個人的考え。

この主人公の母親は、かつて自分が経験した結婚観や歩んできた道から、極力飛鳥には口出しせず本人の意思を尊重するという立場をとっている。 しかし、父親は、自分の希望する道を強引に飛鳥に求め、それを実行に移せない場合は、どんな手段をとってでも、自分が満足できる方向へと力ずくで持って行く。
病院を存続させていくという大きな使命を背負った主人公には、その先の人生設計まで父親によってレールが敷かれているのか・・・。
ひたむきに一生懸命歩んでいく彼女は、衝撃的な事実を目にする。 そして・・・。

う~む、感想というよりも、どうも自分自身の身のおき方を考え込んでしまった作品でした。



他に読んだ本は、

f0154563_14153093.jpg

道尾 秀介 著

『ソロモンの犬』を読了





秋内達が大学で受講している教授の1人息子が、目の前で交通事故にあった。 ちょっと前まで元気な姿で別れたばかりだったのに。 彼が大事にしていた犬にひきづられるように道に飛び出してしまったのだった。
犬は、何に驚き、反応したのか? その犬の習性などをたどりつつ事件の謎が明かされていく。


f0154563_14161399.jpg

             鏑木 蓮 著

             『エクステンド』を読了




京都の元呉服屋が所有する邸宅で女性の遺体が見つかった。  新米刑事片岡真子とキャリアの警部高藤がコンビを組み自殺・他殺の両面からの捜査が始まる。 遺体の頚部に残った索条痕と扼殺痕は何を意味するのか? 邸宅の所有者であり、発見者でもある向井に疑いの目が向けられるが・・・。
[PR]

by hello02 | 2009-06-12 09:25 |